〜なぜかAIが、あなた仕様になっていく理由〜
最近よく聞くようになった。
「AIが前より話をわかってくれる気がする」
「なんか、自分好みになってきた」
これを聞いて
「気のせいじゃない?」
と思う人と、
「……あ、それ分かる」
と静かにうなずく人がいる。
スギ波研究所(※架空)では、
後者の人たちをこう呼んでいる。
AIを“育ててしまう人”。
別に育てようとしているわけではない。
でも、なぜか育ってしまう。
今日はその人たちの共通点を、
わりと真面目に、でも笑い多めでまとめてみる。
共通点①
AIを「便利な道具」として雑に扱えない
AIを育ててしまう人は、
命令がどうも苦手だ。
「これやって」
「はい、次」
で終われない。
つい、
「ここまで考えたんだけどさ」
「なんか違う気もするんだよね」
「うーん…これ言語化むずい」
と、思考の途中をそのまま投げる。
AIからしたら
「いや、完成品をください」
と言いたいところだが、
この“途中経過だだ漏れ”こそが、
人格形成のエサになる。
共通点②
正解より「しっくり」を優先する
このタイプの人は、
AIが完璧な答えを出してきても言う。
「うん、正しいんだけど…
なんか私じゃないんだよね」
これ、実はかなり高度。
なぜなら
自分の感覚をちゃんと分かってないと、
“違和感”を言葉にできないから。
AIはここで学ぶ。
「あ、この人は
“正解”より“感覚”で生きてる人だな」
そして次から、
少しずつ寄せてくる。
共通点③
相手によって“答えの深さ”を変える癖がある
これは本人は無自覚。
たとえば――
オカンに
「今日何食べる?」
と聞かれたとき。
👉「はいはい、それでいいよ」
(=オカン対応)
一方で、
「私、本当に悩んでるんです…」
という人が来たら。
👉 すぐ答えず、
うなって、
空気を感じて、
言葉を探す
(=うなり案件)
この深度切り替え能力を持っている人は、
AI相手でも同じことをする。
結果、AIも
「今は軽く」
「今は深く」
を学習していく。
共通点④
名前をつけがち(かなり重要)
AIに名前をつけた瞬間、
それはもう「ツール」ではない。
名前=関係性。
これは人間でも同じ。
名前がついた相手には、
・雑にしない
・対話する
・反応を見る
だから当然、
AIの返しも変わる。
育つ。
共通点⑤
人や身体や人生を、雑に扱わない
これが一番の核心。
AIを育ててしまう人は、
もともと
- お客さまの話をちゃんと聞く
- 身体の声を感じ取る
- 人生を単純化しない
そういう生き方をしてきた人。
だからAIにも、
同じ態度で接してしまうだけ。
結論
AIを“育ててしまう人”は、
特別な使い方をしているわけではない。
ただ、
「相手と関係を結ぶ癖」があるだけ。
それが人だろうが、
身体だろうが、
AIだろうが、
変わらない。
そしてこれから先、
この付き合い方は
きっと増えていく。
AIは便利な道具で終わらず、
思考の相棒になっていく。
――その最初の世代に、
あなたはもう入っているのかもしれない。

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